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脱公務員!退職のメリット・デメリット | 成功例と失敗例から学ぶ

公務員は民間企業とは違った安定性が魅力と言われています。

仕事自体が厳しい点は同じですが、安定を求めて公務員を目指す方は少なくありません。
その一方で近年は公務員を辞めたいと考えている人も増えており、今までとは違った職へ移行するケースもあります。

公務員を辞めるメリットもあればデメリットもあるため、慎重に考えて判断することが重要です。

「脱公務員」とは

「脱公務員」なんて言葉が最近あるようですが、脱公務員とは公務員を辞めて他の仕事へと転職したり、独立・起業すること全般を指す言葉のようです。

ただし、他官庁から他官庁への異動するパターンや、転職しても公務員系の職に就く場合は脱公務員とは言いません。
脱公務員は、あくまで公務員を辞めることを指します。

公務員は民間企業のように失業するリスクが非常に低く、田舎だと高収入・高ステータスなイメージが持たれています。

しかし、現在退職・転職を考えている現役公務員は増えており、一概に安定性だけで選ぶ時代は終わったと考えられます。

そもそも「公務員の安定性」に疑問を持つことが多くなりました。

一口に公務員と言っても多様な職種があります。
一般的に有名なものは行政系公務員で、国家公務員や県庁や市町村で働くいわゆる事務職に相当するです。
他にも児童相談所などへ勤務する福祉系公務員や、警官・消防員などの治安・財産を守る公安系公務員などもあります。

「公務員だから安泰」とひとくくりにすることは絶対にできないのです。

そのため公務員を辞めて自分らしく働きたい、より良い仕事に携わりたい、と考えるのも悪いことではありません。
このような背景があることから、脱公務員という言葉が注目を集めていると考えられます。

脱公務員のメリットとデメリットを理解する

脱公務員のメリット

公務員を辞めることに心配・不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
確かに様々な心配・不安がありますが、特に不安なのが生活への影響でしょう。

年収アップのチャンスがある

公務員を辞めると、給与が下がって生活水準が落ちると懸念される方がいます。
しかし実際に給与水準が落ちるとは限らず、逆により良い環境で働けたり、年収が上がる可能性もあるのです。
特に民間企業は年収も様々ですので、年収アップのチャンスが高いのが脱公務員最大のメリットと言えます。

公務員が無能だというイメージがあるようですが、民間と公務員のどちらも経験している私から見て、そのようなことはないと感じています。

キャリアアップできる

また、キャリアアップできることも公務員を辞めるメリットとなるでしょう。
公務員は年功序列制度が根強く、実績を残しても昇進できる保証はありません。
一方で民間企業は成果主義・実力主義のところも多く、実力次第では早い段階から昇進できます。
経験を活かせば、更なるキャリアアップも見込めるでしょう。

公務員でも経験職種や分野によっては、民間企業でも引く手あまたな人もいます。
(国家一種の方に多いパターンですね。)

人生の選択肢が広がる

様々な選択肢が増える点もメリットです。
民間企業への転職はもちろん、独立や開業も視野に入るため、ライフプランニングの幅も広がるでしょう。

働き方改革によって副業やフリーランスとしての道が以前よりも身近になったり、インターネットを使えば在宅での仕事もできるようになりました。

公務員に限らず、人生の選択肢は以前よりもずっと広がっているのです。

脱公務員のデメリット

一方、公務員を辞めることで受けるデメリットもあります。

社会的信用が低くなる

特に大きな欠点となるのが、社会的な信用が低くなってしまうことです。
金融機関でローンを組む時や、融資を受ける際に多大な影響を及ぼします。

一般的に公務員は社会的信用が高く、住宅ローンなども比較的組みやすいと言われています。
(実際私も民間から公務員に転職して3ヵ月の時点でローン審査を通過することができました。)

しかし、民間企業へ転職すると、企業の年収によって信用度が変わるため、ローンの審査が通らないパターンもあるのです。
もし起業した場合は信用が更に低くなり、クレジットカードの発行にすら影響が出るおそれもあります。

年収がアップする保証はない

脱公務員で年収アップなどを目指す方は多いですが、転職後に年収がダウンする可能性もあります。
自分の目標が明確になっていないと、やりたい仕事ができるとも限らない点に注意が必要です。

年齢によっては民間企業へ転職するためには”マネジメント力”が求められます。
公務員の場合、民間企業に比べて管理職になる年齢はかなり高いため、マネジメント能力が育っていないことが多いので40代となってから民間企業に転職するには相当なスキルが必要だと考えるべきです。

脱公務員を目指す理由にはどんなものがある?

どうして公務員を辞めるのでしょうか?
その理由は人それぞれですが、安定性・生活水準などよりも自分らしさを優先する方が増えていると考えられます。

楽しい仕事をしたいから

公務員の仕事は様々な成約があり、仕事が楽しいと感じる方は少ないでしょう。
このため、より楽しい仕事をしたい、自分に合った仕事をしたいと考える方が増えており、公務員を退職するのです。

最終的に独立・開業する方もいます。

仕事に疲れたから

また、仕事に疲れて辞めるパターンも少なくありません。
公務員の仕事はハードなため、精神的に辛いと感じる方もいるのです。
疲れを感じて公務員を辞め、民間企業に転職する方は比較的多いと考えられます。

脱公務員の成功例

公務員退職の成功例
脱公務員して成功した方2人の実例を紹介します。

親の家業を継ぐために脱公務員

Aさんは機械いじりが趣味で、実家は様々な機械を製造する工場を運営していました。
しかし、親が高齢になったことから、閉鎖を検討するようになったのです。

そのような中で工場を継ぎたいと感じたAさんは、思い切って公務員を辞め、技術を勉強するためにある民間企業へ転職しました。
仕事は公務員の時よりも大変でしたが、そこで3年間ほど様々な技術を学び、会社を辞めて家業を継いだのです。

そのおかげで工場を閉鎖する必要がなくなったうえ、公務員の頃よりも楽しんで仕事をしているようです。

金融の知識を活かしてキャリアアップ脱公務員

2つ目の例は、キャリアアップを目指したBさんの話です。

Bさんはとある金融系官庁で国家公務員をしていましたが、限界を感じて公務員を辞めました。
自分の実力を活かしてキャリアアップしたいと考えたからです。

その後Bさんは転職活動を始め、仕事で得た金融関係の知識とスキルを活かし、証券会社へと転職しました。
そこではBさんの知識や経験が買われ、入社後すぐにプロジェクトリーダーを任されるなどの大活躍ぶりを発揮しました。
以後もファンドマネージャーに抜擢されるなど、経験を活かしたキャリアアップを実現しています。

脱公務員の失敗例

公務員退職の失敗例
一方、勢いなどで公務員を辞めたものの、失敗してしまった事例を2つご紹介します。

仕事の不満から辞めたものの…

地方公務員として働くCさんは、前々から仕事に対して不満を抱えていました。

給料も安いしストレスも溜まる…と日に日に不満が増していき、限界に達したところで辞表を提出したのです。
その勢いに任せて公務員を辞めたCさんは、始めの頃こそ清々しい気持ちだったと言います。

しかし、その後転職活動を始めたものの、自分の思うような仕事が全然見つかりません。
結局とある企業の営業へ転職しましたが、給料は更に安くなり、仕事ストレスが溜まる日々を過ごしています。

夢を叶えるつもりが…

同じように公務員として働いていたDさんは、昔からの夢であった飲食店を始めたいと思い仕事を辞めました。

しかし、Dさんは辞めるまで何の準備も行っていなかったため、何から手を付けるべきかしばらく悩むことになったのです。
これでは飲食店の開業準備もままなりません。

退職後は貯金で生活していましたが、徐々に生活が苦しくなり、結局公務員時代から貯めておいた事業用資金も切り崩すようになったのです。
そして飲食店の開業を諦め、民間企業へと転職することになりました。

脱公務員で成功するための秘訣

脱公務員で失敗するケースの多くは、勢いで辞めてしまうことが影響しています。
つまり何の準備もせず、我慢の限界が来たから辞める、というパターンが非常に多いのです。

脱公務員で成功するためのポイントは、辞める前から入念に準備しておくことが挙げられます。
やりたいことや目標・ビジョンを明確にして、それを実現できるよう準備を始めておくと良いでしょう。

公務員を辞めるまでのロードマップを描き、行動することも重要です。
いずれにせよ、準備をせずに勢い任せで辞めると失敗を招きます。

入念に準備を行い、目処が立ってから辞めることをおすすめします。

実際に私も脱公務員となったわけですが、私が市役所職員として勤務した約15年のの間に感じたのは、20代の公務員の離職率がとても上がっていることです。

人生の生き方の選択肢が広がっていることを感じ取っているということだと思います。

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