2ch市役所激務配属先ランキングを元公務員がまとめました【ブラック部署】

2ch市役所激務配属先ランキング

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

市役所に合格が決まったり、既に勤務している人の中でも初めて異動を経験する人にとって気になるのは配属先ですよね。

異動で配属される部署によっては市役所で出世コースとされるところや、逆に出来の悪い人が配属されるとされる場所など、イメージがつきまといます。

部署によっては激務であったり、向き不向きがあることで病む人も多くいらっしゃいます。

ブラック企業並みとまでは言わないですが、残業が多く辛い部署も存在します。

ここでは2ch(5ch)にある「2ch市役所配属先ランキング【激務】」をもとに、市役所勤務歴約15年の元公務員の私がランキングを解説していきます。

私は民間企業からの転職組ですから、そのあたりも含めることができればと思います。

目次

2ch市役所激務配属先ランキング

2ch(5ch)に掲載されている部署は以下のとおりです。

市役所の仕事は市町村にって切り分けが違うこともありますから、記載されている課がどこの市役所でもまったく同じ仕事内容というわけではありません。

また、異動で配属されたときの役職によってストレス度合いや楽さもまるで違うため、ランキングを信用しすぎないようにしましょう。

役職については「市役所の役職の違い」を参照してください。

(転載元:2ch【マターリ】市役所配属先ランキング【激務】PART38

天国
A 支所(出張所含) 資料館 文化会館 スポーツ課 美術館 給食調理場 霊園 聖苑 図書館 公民館
楽園
B 会計課 監査委員会 土木課 建設課 都市整備課 議会事務局 戸籍住民課  社会教育課 広報課 市民活動推進室 農業委員会 消費生活課  環境センター 管財契約課 環境保全課(分析・届出) 農産課 住宅課 公園緑地課
まあまあ
C 総務課 企画課 給与福利課 人権対策室 環境保全課(苦情・指導) 年金課 資産税課 環境衛生課 下水道管理課 環境政策課 秘書課 人事課
きつい または 汚い
D 情報システム課 商業観光課 教育総務課 高齢福祉課 納税課 病院総務課 建築指導課 道路管理課(境界査定)
激務 & 汚い
E 介護保険課 後期高齢者医療 病院医事課 児童福祉課(保育園) 医療助成課 市民税課 財政課 生活支援課 最終処分場
最悪
F 防災課 障害福祉課 児童福祉課(手当・CW) 商工課 観光課 青少年課

ネット上ではこのようなランキングとして掲載されていますが、私の経験とは少し違うところもあるというのが感想ですね。

そもそも、激務とは残業が多い部署を指すのか、精神的にハードな部署を指すのか、住民のとの折衝によるストレスが多いことを指すのかは人それぞれですよね。

それぞれの部署について、私の経験と現役の市役所職員から各職場の特徴について簡単にまとめていきます。

某市役所に約15年勤務し、最終的に係長まで経験していますので、他の部署との調整や人脈もそれなりにありますので、リアルな情報を提供できると思いますよ。

財政課は市町村によりかなり違う

エリートコースとされますが、一年を通して比較的残業が多い部署です。

次年度の当初予算の作成時期になると、各課とのヒヤリングをまとめて予算を作りますが、財政不足の中で削らなければならない部分を精査する作業に追われ、日付が変わってから帰宅するということもしばしばあります。

ある程度の役職になると、財政を回すために銀行などから借り入れ(起債)をしたり、国や県などからの補助金がどの程度入ってくるかなど、予算が執行できるようにするなど責任重大になります。

そのため、幹部職員の出席する会議にも出席するなどして、市役所全体の業務内容や大きなプロジェクトなどについても知る機会が与えられます。

他にも、国や県へ提出する調査書類の作成にも追われることが多く、平均して残業が多くなる傾向があります。

ただ、市町村によってチェックする時間のかけかたが違うこともあり、激務加減については市町村によってバラつきがあります。

20代のうちに経験しておくことで、他部署へ異動になっても財政知識が武器になります。

保険年金課はいろんな意味で激務

国民健康保険や後期高齢者医療、医療助成や国民年金などを担当します。

国民年金については、年金事務所の出先のような部分もあり、指示を受けながら届出の受付・処理を行います。

国民健康保険は、自営業者や高齢者の方など会社員以外の方が加入されるため、様々な方がいらっしゃいます。

また、国民健康保険料を賦課するだけでなく、徴収についても担当することになるので、滞納者との面会などの機会が多く、とても苦情やトラブルが多い職場です。

所得情報や世帯情報に基づくことが多いため、市民税課や戸籍住民課などの知識もある程度必要になったり、介護保険との関係やマイナンバーなど他の制度との関わりが多いため、異動してすぐは心が折れるかもしれません。

係長以上になると、予算を管理することになりますが、通常の予算のほか、特別会計予算も扱うなど少々ややこしくなります。

日中は窓口や電話に追われることになり、時間外にやっと事務処理ができるため、担当にもよりますが残業時間は月平均40時間程度にはなると思います。

防災課は季節によってブラック

最近の防災意識の高まりから、仕事量が増えている部署です。

ハザードマップの作成・管理のほか、防災のために必要なシステムの導入などにも対応していく必要があります。

細かな仕事としては、自治会組織などへ防災意識の啓発などがあります。
その他、地元消防団との絡みも多く、コミュニケーション能力も大切です。

係長以上になると、有事の際の計画の策定などを行う必要があり、責任の大きな仕事が増え、うまくいかなかったときには非難される立場となります。

台風や積雪シーズンになると、道路担当部局と調整して対策本部を作り、交代しながら24時間体制で防災作業にあたります。(その他の部署も体制に組み込まれることも多くあります)

常時残業が多いというより、有事の際の勤務時間や責任という面でキツい部署といえます。

時期によっては子育て支援課も激務

児童手当・児童扶養手当の資格審査や支給が主な業務になります。

その他、児童福祉課とされている市役所では児童に関する相談全般を受けることになります。

児童手当の申請時期になると、臨時職員などを雇用して対応しますが、それでも追い付かずに多くの残業が必要になります。
申請を受け付けたあと、父母の所得を確認が必要になりますが、引っ越しなどで入って来られた方の所得を確認するためには以前の市町村に調査依頼をするなど調査に時間を要します。

マイナンバーを利用する事務となりましたが、市町村職員の事務としては逆に手間が増えることになり残業時間が増える結果となっています。

児童扶養手当は、ひとり親のご家庭が対象になりますが、要件を満たしているのかの調査のほかにも、各家庭の相談内容によっては他部署との連携が必要になるなど複雑な内容に立ち入る機会が多いです。

児童に関する相談は、特殊なご家庭の事情を聞き取り、それを記録に残す必要があるため書類作成に追われながら、相談に対する解決方法を検討するなど作業・ストレスともに大きな仕事となりますから、子育て支援課も激務とされる部署と言えます。

税金関係で激務なのは課税課で納税課はそれほどでもない

課税課というのは、市民税課や資産税課が該当します。

上の2chランキングでは資産税課がC、納税課がD、市民税課がEとなっていますが、残業が多いのは市民税課と資産税課の方が間違いなく多いです。

市民税課は市民税を課税するために、国の所得税課税のための確定申告の受け付けに協力することがあります。

確定申告時期になると、会場を設けて確定申告をひたすら受け付け、時間外に事務処理を行う日々が続きます。
そのため、土日はもちろん平日も深夜まで残業が続き、月に100時間を超えることもあります。

ただ、夏になると落ち着きを取り戻すため、7月から9月は定時に帰ることができるでしょう。

資産税課は固定資産税の課税を行う部署で、家屋担当になると新築物件を現地で調査して評価を行います。(一部自治体では現地調査を行わず図面での評価を行う場合もあります)
土地担当は登記情報を基にして、土地の現況状況や利用形態に変化があったかを調べて現地の確認を行います。

1月1日時点での状況で評価する必要があるため、年末から年始は現場に出ることが増え、その後課税までは課税作業に追われることになります。

市民税課と資産税課は税額を決定して賦課したあとも課税金額についての質問や苦情対応に追われることになり、この時期は窓口と電話対応で心無い言葉を受けることも多く疲弊します。

対して納税課は、滞納者への督促を行い徴収を行うことになりますが、課税内容については回答する立場になく、それほど税についての知識は必要としません。

ただ、滞納者対応では暴言などを受けることも多く、慣れるまでは苦労しますが慣れてしまえば仕事自体で残業が多くなるということはありません。

残業時間という視点で見れば納税課は税関係課の中では楽な部署と言えるかもしれません。

教育総務課は教育委員会の要

教育総務課は教育委員会全体を総合的に運営している部署です。

市町村によって細かく課を分けていることもありますが、就学支援事務や通学路の選定、学校施設の維持管理やシステムや備品の整備などが主な事務です。

その他、教育委員会内の人事や給与なども担当しているので、市長部局の総務課・人事課・管財課など多岐にわたります。

また、係長以上になると学校で起きた問題などに対応したり、議会答弁のための調整など教育委員会全体を統括する立場となります。

また、事務について役所と学校とのパイプ役になるため、学校事務担当への事務連絡の中で起こる軋轢にも対応する必要があります。

市役所という立場と先生など学校現場の立場との意見の相違に対応する必要がある部署ですね。
残業時間という面では、特別多いわけでも少ないわけでもないという印象です。

住宅課が楽な部署というのは大きな誤り

上の2chランキングで住宅課は「楽園」に位置していますが、私の経験ではとんでもないと考えています。

住宅課は市営住宅の入居や管理がメインの仕事で、たしかに膨大な事務処理がある仕事ではありません。

入居管理以外では、老朽化した住宅の建て替え工事などもあります。
建て替えは頻繁にある事業ではありませんから、異動したタイミングや役職によっては担当する可能性があります。

事務方で採用されている方は工事の経験はほぼありませんから、建築担当課に協力してもらいながら進めて行く必要があります。

住宅課で最も辛い仕事は、入居者との対応です。

クレームも多く、窓口で大きな声で暴言が聞こえることも多くありました。

他にも、独居老人の方が孤独死されていることなどもあり、親族と連絡が取れないなど難しい対応を迫られることがあります。

土木系(道路・都市整備)も役所によっては残業は多い

技術職の方がほとんどの部署になります。

道路や公園、その他建築物を造るお仕事ですね。

ポイントは、何人の職員で何本の工事をこなしているのかになります。
事業が少ないと当然楽ということになりますが、細かな工事であっても一人当たりの受け持つ本数が多ければ現場だけでなく相当量の事務作業が発生します。

市町村にもよりますが、用地取得のための交渉や補助金の管理まで技師が行うところもあれば、事務方が受け持っている場合もあります。

こういったハードを造る場合、多くは国の補助金をもらって事業を行っています。

補助金を受けた事業の場合、数年スパンで会計検査というものが待ち構えています。
適性にお金が支出されているか、作られたハードは適正な基準で作られているのかチェックされることになります。

工事には変更がつきものですから、それらの流れをしっかりと整理して進める必要があるわけですが、この会計検査には相当な準備が必要だったり、かなり神経を使うためストレスのかかるものです。

生活保護課は知られるとおりハード

生活困窮者に対して生活保護費の支給や生活のための指導などを担当します。

職員ひとりが担当する対象者も多く、問題が起きなければマッタリとしていますが、事が起こるといろいろな場所へ駆り出されることになります。

仕事の相談から、役所手続きなどの手伝いまで小間使いのような役回りなども多く、問題が起こると夜間や休日にも対応しなければならないことも少なくありません。

死亡届出人にもなることもあり、心労も大きい職場で病む人も多い職場です。

逆に長く経験している人はそれほど苦労をしているという認識もなく、平然と業務をこなしている人も多くいます。

残業量が多いというわけではありませんが、ストレスを考えると激務と言えます。

情報システム課は役職による

民間企業でも同じですが、庁舎内のPCネットワークやシステムの導入・管理・運営をしている部署です。

マッタリとしているように思いますが、近年はネットワーク分離などセキュリティ向上のためにかける費用も大きく、十数年の間の技術の進歩などもあり、異動してきていきなり対応するのは難しい職場になっています。

特に事務方をずっとしていた中堅以上の職員としては異動したくない部署のひとつです。

ある程度の役職で異動してくると、ネットワーク機器の更新やサーバーやシステム導入などを行うことになりますが、予算も大きく契約事務が難しいためシステムの知識だけでなく、契約にいたるまでの段取りが非常に難しいです。

しかし、残業という面では少ないので新人の方や20代の方にはおすすめです。

戸籍住民課は市役所の基本

住民票の発行や婚姻届など戸籍の受け付けが主な業務で、役所の仕事としては想像しやすい部署です。

市役所の仕事の基本とも言える窓口を経験することになりますから、新人さんや若手が配属されることが多いです。

実は発行する証明や受け付ける戸籍の種類はとても多く、覚えることはとても多いです。
ただ、覚えてしまえば1件あたりのボリュームは小さいのでそれほど苦になることはありません。

しかし、窓口のクレームもそれなりに多く、来客が多い日は昼食をとれないということもあります。

若手職員にとっては残業も多くありませんから楽な職場と言えます。

対して中堅(主査や係長)などになると法改正などへ対応するためにシステムの改修や窓口事務の運用の見直しなどを検討して、出先機関との調整などもあります。

また、マイナンバーなど制度が大きく変わることになった場合などは多くの残業が発生したり、係長以上は準備に追われることもありました。

逆に、ある程度年齢がいってから始めて窓口を担当するような人にとっては地獄のような日々になることあります。

仕事のやり方によっては人事課も残業が多い

職員の人事・給与や福利厚生、研修などを担当します。

人事給与がしっかりとシステム化されているところではそれほど多くの残業はありませんが、手作業が多かったり、無意味なチェックをするような人が中心の場合はとんでもない残業時間になるところもあります。

また、他の課へ人員配置を行っている立場上、自分たちの課だけに人員を補充できるはずもないため、少人数での対応を余儀なくされた結果、残業が膨れ上がるということもあります。

研修担当はというと、やらなければ特に忙しくはありませんが、熱心な市長や上司がいると、独自の研修制度を作らされたり、会議ばかりが増えていく傾向があります。

職員同士の仲の良し悪しや不倫などの話題も入ってくると書かれているサイトもありますが、それは人事課の中でも上層部だけが知っているのであって、若手職員にそのような情報が入ってくることはまずありません。

人事異動などの機密情報については課長クラスが中心になって、副市長や部長などと密室で決められます。

課長補佐以上になると労働組合との折衝などにも対応する必要がありますから、若手職員と役職者では心労の度合いは全く違ってきます。

市役所の楽な配属先

ここからは私の経験上、市役所で楽だと思われる部署についていくつかお伝えしていきます。

残業もストレスも少ないのは出先機関

出先機関とは支所(出張所含)や資料館、文化会館や美術館、給食調理場や霊園などがあります。

こちらは毎日ほとんど定時で終えることが多く、クレームも比較的少ない職場です。

仕事としての規模や責任も大きくはありませんから楽な配属先と言ってよいと思います。

反面、管理職になってからの配属となると左遷コースともとれます。

若手職員であっても、ここから本庁へ異動することになると本庁の仕事についていけないという人も出てきます。

管理職で戸籍住民課・税務関係課なら楽園

先ほど税務関係課は残業も多く、激務のうちのひとつとお伝えしましたが、管理職になるとそうでもありません。

部下が残業していても、ある程度の時間になると管理職の方は帰ってしまうことが多いはずです。

窓口でのクレーム対応としても優秀な中堅どころがいる場合には、課長や課長補佐が出ていくことも少ないでしょう。

そして何より、議会での質問がほとんどないため、議会対応に追われることもなく、議会中継を他人事として見ることができるという状況になります。

課長以上になって、退職まで税務関係でいられればとても楽であることは間違いありません。

人間関係が気にならないなら監査事務局

上の2chの配属先ランキングでも楽園に入っていますが、絶妙なポジショニングかと思います。

仕事内容は、会計課へ提出される支出伝票のチェックや各課の事務作業などのヒヤリングに対して意見するという内容ですが、仕事量としては決して多くはありませんし、難易度も高くはありません。

では、なぜ天国にランキングされていないかというところですが、圧倒的に職員の人数が少なく、せまい部屋での作業になるからです。

管理職と係長と若手職員という構成で、外部との関係性も低いためかなり閉鎖的な空間となり、息苦しさを感じることがあります。

人事異動ではあなたの希望は関係ありませんから、嫌いな上司とともに配属されてしまった場合、数年間苦痛を感じながら単純作業を行うことになります。

まわりのことはどうでも良く、「無になる」ということが希望なら楽な職場と言えますし、良い関係の同僚に恵まれた場合は楽しい職場になると思います。

まとめ

市役所は公務員の中でも最も市民に近い職業です。

公務員とひとくくりにしても国家公務員とは全く違いますし、霞が関のキャリアのみなさんのブラックとは種類が少し違う感じですね。

また、楽な職場を探して異動を繰り返してもあなたの力にはなりませんから、何十年も勤め上げることはできないと思います。

市役所の仕事は残業もなく、楽な職業だと考えているかもしれませんが、民間企業と同じように残業もありますし、行政としての責任からストレスを抱える部署も多くあります。(市役所の残業の実態

激務であっても後の知識や経験になるような「財政課」や「市民税課」、窓口でのクレームに強くなる「戸籍住民課」や「保険年金課」などは若いうちに経験しておくのも良いと個人的には思っています。

避けるべきは、古いやり方や効率の悪いやり方による無駄な残業が発生しているブラックな部署です。

市役所によって文化や仕事の進め方に差がありますから、入ってからしかわからないことも多いでしょう。

入庁から退職まで40年程度をどう過ごすのか、キャリアプランを描くことも必要ですが、公務員の人事異動が希望通りとなることはとても少ないのも事実です。

自分の身を守るためにも、激務かどうかで考えるよりも、実力を付けられる部署を早いうちに経験しておくことをおすすめします。




よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次