受験者の頭を悩ませる「面接カード」
面接が重要視されるようになっている地方公務員(市役所)試験において、面接カードの役割りはとても重要になってきます。
採用試験の申込時に作成しなければならない市役所もあり、なかなか時間をかけて作成する余裕がない人も多いです。
でも、この面接カードで手を抜くと取り返しがつかないことになる可能性がありますよ。
ここでは、地方公務員(市役所)試験における面接カードの重要性と書き方のポイントについてまとめています。
面接カードとはあなたを知るためのもとになるカード
面接カードとは、地方公務員(市役所)試験においてあなたを知るための面接官の資料になるものです。
「集団討論」や「集団面接」、「個人面接」などで質問したり、あなたの考えや性格を事前にある程度知っておくためのものになります。
面接カードに書かれていることをもう少し詳しく質問したりするのに使われます。
面接カードの内容は、はっきりと決まっているものではなく、履歴書に近いものや自己PRを含むエントリーシートのようなものまであり、市町村によって独自の様式で作成されています。
面接カードに記入する項目の例
- 志望動機
- 自己PR
- 長所・短所
- 趣味・特技
- 今までに打ち込んだこと
- 印象深かったこと
- 最近の出来事
- 最近のニュースで気になったこと
- 職歴(アルバイト含む)
面接カードを提出するタイミングは大きく4パターン
面接カードは作成するタイミングによって、かけられる時間や手間が違ってきます。
あなたが志望する市役所がどのパターンなのかは事前に過去の試験の実績を確認しておくことが重要になります。
【パターン①】受験申込時に提出
受験申込時ということは、筆記試験の前に作成しなければなりません。
筆記試験に時間を使いたいという受験者の気持ちからするとかなりのストレスになると思います。
ただ、市役所側も理解したうえで申込時に面接カードを提出させるような手順を採用しています。
つまり、「ダメ元受験者は不要」ということです。
あなたの本気度を試されているのです。
【パターン③】1次試験合格後に作成して返送
受験申込時に比べると、1次試験合格後のため時間的余裕はあります。
また、自宅で作業できるため十分なリサーチができます。
ただ、採用側もあなたの面接カードを事前に目を通すことができるため、突っ込んだ質問や追加の質問も用意されていることを想定して作成する必要があります。
【パターン③】1次試験合格後に作成して面接当日に持参
受験者にとって最もありがたいのが、この2次試験以後に持参するパターンです。
受験者にとっては、十分な作成時間が確保されていて、採用者にとってはゆっくりとチェックする時間がないという状況になります。
突っ込んだ質問などはあまりない可能性が高いですが、あなた自身も十分なアピールをするチャンスが無いかもしれません。
面接カード上でうまくアピールする必要があるため、見やすさに配慮した書き方が重要になります。
【パターン④】面接当日に会場で作成
受験者と採用者どちらにとっても準備時間がありません。
受験者は事前に想定している内容について書くしかありません。
適当に書いてしまうと、アピールできる質問が志望動機だけということにもなりかねません。
面接の経験や実力が最も必要になるパターンかもしれません。
地方公務員(市役所)の面接カードの書き方
勘違いしている人が多くいると思いますが、面接カードはこう書かなければならないという決まりはありません。
キレイにそつなく書くという選択をする人がほとんどです。
面接カードがどういうものか考えてみてください。
先ほどお伝えしたとおり、面接のネタになるものですが、それ以上の役割りは「あなたを知ってもらうためのもの」なのです。
採用側は面接の前であれ、後であれ時間の取れるときに読みます。
そんなとき、あなたの面接カードが印象に残るか残らないかは「書き方」で決まってくるのです。
ここでは、面接カードを書くうえで重要なポイントを3つお伝えします。
①丁寧に書く
言うまでもないですが、楷書で丁寧に書いてください。
キレイに書こうとするよりも、読みやすい字で書くことを意識してください。
面接カードの記入欄に罫線などが無い場合は、鉛筆などで線を引くなどして、真っすぐに書くようにしてください。
②結論から書く
志望動機や面接の質問内容などの記事でもお伝えしましたが、人には結論がわかっている話の方がそのあとのエピソードなどが聞きやすいという特徴があります。
まず、あなたの言いたいことを簡潔に書いてから、その理由や根拠となるエピソードを書くようにしましょう。
結論を先に書くことで、大量の同じような面接カードの中から、あなたの伝えたいことを素早く見つけることができます。
③読みやすく書く
雑誌やwebメディアなどを見ると、ところどころに見出しや太字で強調されているところがありますね。
部分的に強調することによって新聞や雑誌などは全文読まなくてもある程度の内容を知ることができます。
面接官は大量の面接カードに目を通します。
その中で、なんの特徴もない読みにくい面接カードは端に追いやられてしまうでしょう。
そこでテクニックとして、伝えたいことを箇条書きにしたり、字を少し大きめにすることによって目立たせる工夫をしましょう。
場合によっては下線などを引いても良いと思います。
とにかくあなたが面接官に伝えたいことがあるという熱意を伝えることが大切です。
そこで目に留まればあなたの面接カードを熟読してくれるチャンスが生まれるのです。
地方公務員(市役所)の面接カードの書き方まとめ
正直なところ市役所の採用試験には、とりあえず受験しておこうと考えている受験者が多くいます。
採用側も当然そのことを理解しています。
ですから、必要のない人材の面接に時間とコストをかけたくはないのです。
筆記試験や面接カードを使って、やる気のない人間を早い段階で落としてしまいたいという思いがあります。
しかし、逆に面接カードをしっかりと作り込むことで、他の受験者よりも一歩リードすることができるのです。
実際の面接カードの質問に対する回答については、志望動機や質問内容に関する記事でまとめています。
参考にしていただければと思います。