近年徐々に認知度を上げている言葉が「飲みニケーション」です。
一度は聞いたことがあるかと思いますが、必要性を感じない方も多いのではないでしょうか。
確かに不要という意見もありますが、飲みニケーションは欠点もあれば利点もあります。
飲みニケーションとは
飲みニケーションは、飲み会を通じて上司や後輩らとの仲を深める手段を指し、昭和世代のビジネスマンにとっては当たり前のことでした。
一般的な飲み会との違いはほとんどありませんが、一緒にお酒を酌み交わすことでコミュニケーションを深めることを目的にしている点が特徴です。
飲みニケーション自体は古くからあり、仕事終わりに上司らと飲みに行く光景は珍しくありませんでした。
現在も同様の傾向が見られますが、以前と比べて機会は減っていると言えます。
そのため、飲みニケーションにネガティブな印象を持つ方もいますが、逆に組織の連携を高められるといった意見もあります。
世代間での考え方の違いであったり、職場の雰囲気により、飲みにケーションが必要なのか不要なのかは変わってくるため、明確な答えを見つけることは難しいです。
飲みニケーションのメリット
一般的に考えられている飲みニケーションにおけるメリットには次のようなものがあります。
上司や同僚、後輩と仲を深められる
飲みニケーションは、文字通りコミュニケーションを深めるのが目的です。
上司らと一緒に飲めば、仲を深めることができます。
職場でギクシャクしている関係も、飲みニケーションによって深められるでしょう。
部署などの組織の一体感を高められる
また、部署や組織で飲み会を開けば、一体感を高めることも可能です。
例えば忘新年会や歓送迎会など、規模の大きな飲みの場は飲みニケーション向きと言えるでしょう。
今まで喋ったことがない社員と話したり、コミュニケーションを取る格好の機会です。
ストレスの解消ができる
上司と飲みに行くことに抵抗がある方も多いと思います。
しかし、同僚と飲みに行けばストレスの解消にも繋がるでしょう。
愚痴を聞いたり、逆に聞いてもらったりすれば日頃の鬱憤も発散できます。
普段はタブーな話題も話しやすい
飲みニケーションの場では皆お酒が入るため、普段は避けがちな話題も話しやすいのがメリットです。
ただし、場の雰囲気やメンバーを考慮して話すようにしましょう。
デメリットにも目を向けよう
飲みニケーションにおけるデメリットももちろんあります。
長時間拘束される
飲み会へ行くと1~2時間ほどは拘束されてしまいます。
家に帰ってゆっくりしたい、という方は特に注意が必要です。
もしこちらから誘う場合、相手の都合も考慮しておきましょう。
金銭的な負担が大きい
飲み会は1回あたり数千円ほどの出費となります。
このため、飲みに行く回数が増えるほど金銭的負担が増えるため、出費が気になる方は気を付けましょう。
飲みニケーションにおいては、最も考慮するべき問題とも言えます。
翌日の仕事に支障をきたす可能性がある
どうしてもお酒が入るため、人によっては翌日体調が優れなかったり、二日酔いになる可能性もあります。
仕事の効率が落ち、支障が出ることもありますので、飲み過ぎには注意しましょう。
なるべく金曜日など、休日前に飲みに行くのが好ましいでしょう。
仲が深まるとは限らない
飲みニケーションは仲を深めるのが目的ですが、必ずしもそうとは限りません。
例えばお酒が苦手な相手を誘っても迷惑を掛けてしまうだけです。
普段から折り合いが悪い相手の場合、余計ギクシャクする可能性もあります。
飲みニケーションのに必要な注意点
飲みニケーションはお酒を伴うため、様々な点に注意しなくてはいけません。
特に下記の3つは十分配慮し、絶対に避けるようにしましょう。
強制しない・強引に誘わない
誰もがお酒に強いわけではありません。
中には苦手な人や、健康上の理由などで飲めない人もいます。
そのため、強制的に誘うなど、強引にならないよう注意しましょう。
マナーを守る
お酒が入ると無礼講、と考えてしまいがちです。
お酒の席もマナーが大事ですので、羽目を外さないよう気を付けましょう。
パワハラや説教に気を付ける
お酒の勢いでパワハラしたり、説教をする方も中にはいます。
しかし、説教は場の空気が悪くなり、パワハラは暴行・傷害罪に問われる場合もあります。
飲みニケーションにおいてはいずれもNGですので、十分注意しましょう。