地方公務員(市役所)での学歴の影響度 | 採用や仕事内容の違い

市役所での学歴の影響度

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地方公務員(市役所)試験を目指しているものの、自分の学歴で採用されるのだろうか。

採用されたものの学歴によって待遇は違うのか不安。

そんな人も多いと思います。

結論から言うと、私が勤務していた市役所では学歴による違いはほとんどありませんでした。

ここでは、市役所における学歴の取り扱いについてお伝えします。

目次

採用試験の受験資格に学歴の記載はない

公務員試験の受験資格
市役所の採用試験にはご存知のように、「上級」や「初級」、「大卒程度」や「高卒程度」などの区分がありますよね。

でも実際の募集要項を見てみても、上級試験は大卒でないと受験できないということは書かれていません。

あくまでも試験のレベルが大卒相当のものですよとか、高卒程度のものですよということしか決まりはありません。

高卒の方や短大卒の方が上級試験を受験しても問題はありません。

市役所の採用試験の受験資格に、学歴による扱いの違いはありません。

最終合格でも学歴による扱いの違いはない

公務員合格には学歴は関係ない
これも私の勤務していた市役所では合格者の学歴の偏りは感じませんでしたね。

バブル期の採用では高卒の方もまだまだ多かったイメージですが、氷河期と呼ばれる時期以降は、田舎の市役所でも一般的に高学歴と言われるような人も当たり前のように入るようになりました。

私の勤務していた10万人以上30万人以下の住民規模の市役所でも、旧帝国大学や有名地方国立、有名私立大学卒の人も多くいました。
しかし、三流四流大学とみなされる大学の人も普通に合格していました。

実際に私も世間では三流に分類されるであろう大学卒です。(2chなんかでいうとDランくらい)

決して私が特別なのではなく、他にもあまり知られていない大学を卒業されている人もたくさんいました。
ただ、市役所ごとに考え方がありますから、すべての市役所で学歴に対する考え方が同じとは限りません。

自分の勤務していた市役所以外では、私は民間企業に勤務しているとき、短い期間でしたが某政令市に常駐勤務していることがありました。

そのときに関係のあった部署には、高卒の方もいらっしゃいましたが、ほとんどの方が日本でもトップクラスの大学の方の比率がとても高かったことには驚きましたね。

他には、公務員予備校で多くの受験者と関わりを持ちましたが、予備校に入っている人は比較的高学歴の人が多く、私の卒業大学クラスが最低ランクでしたので、それよりもランクが低い大学の方のデータはよくわかりません。

学歴による役職の違いは市役所ごとに違う

学歴による役職の違い
私の勤務していた市役所では、学歴による昇任のハンデは全くありませんでした。

むしろここまで差がないことに疑問を感じたくらいです。
採用区分が上級と初級でもまったく差がありませんでした。

年齢と経験年須だけです。(上級は将来の幹部候補と書かれていたはずなんですが…)

また、昇任試験も導入されていませんでした。

この理由はとても簡単です。
地方のそれほど大きくない市役所では、管理職クラスに高卒(初級)の方がゴロゴロいます。

もし、上級が優先的に出世するとしたら…、昇任試験を導入したら…若い人にごぼう抜きされる可能性があるからです。
そんなことを権限を持っている年代が許すはずありません。

ここまでは私の勤務していた市役所のお話です。

次に、先にもお伝えしましたが、民間企業時代に出入りしていた某政令市の場合には、上級と初級でははっきりとした壁が存在していました。

同じ係長でも年齢が全然違ったので、職員の方に聞いてみました。
すると、上級は30代そこそこで係長になる人もいるけれど、高卒なら40代半ばで係長になるということでした。

政令市や県庁所在地の市役所など、規模の大きな組織では昔から大卒の方が多いのかもしれません。
上級、初級を明確に区分して運用されているのではないでしょうか。

個人的な意見ですが、いまどき昇任試験も導入していない市役所には問題があると思っています。
ただ、長く勤めているだけで大きな責任を伴う役職に就くなんて普通じゃないですよ。

昇任試験がある市役所の方が健全な組織運営がなされていると考えて良いと思いますよ。

学閥は市役所によっては存在するはず

市役所内の学閥
市役所に限らず公務員は何かの集団を作ることが好きです。

ネット上でも公務員は飲み会が多いんだろ?と見かけることがありますが、そのとおりです。

住んでいる地域、出身校、市町村合併があった場合は、合併前の出身市町などなどいろんな切り口で集団を作ります。
そして会合が開かれるのです。

学閥というものが明確に存在しているのかは不明ですが、そういった集団を作ることで役所内人脈が構築されることは間違いありません。

先にもお伝えしていますが、私の勤務していた市役所の幹部職員の方には高卒の方も多くいます。
ですから、この出身校の集まりというのも高校でくくられます。

彼は○○高校出身だから優秀だなんて言葉を聞くことも多くあります。
しかし、おもしろいところが、近隣の高校ではなく全国区で有名な高校出身の人は、優秀扱いにはならないんですよね。

不思議ですよね。

ここからは想像になりますが、有名大学が集まっているような都市(東京、大阪、京都)などの近隣の市役所では学閥が存在している可能性は十分あると思います。

私は学閥が悪いものだと考えているわけではありません。
市役所で仕事をするうえで、役所内人脈というものはとても大切なのです。

町役場くらいならほとんどの職員が顔見知りでしょうけれど、組織が大きくなれば職員同士の面識がないことが多くあります。
また、各職場の縄張り意識も強いため、役所内に人脈がある方が圧倒的に仕事がしやすいのです。

市役所での学歴のあつかいまとめ

組織の規模などによって学歴の扱いは違うかもしれません。

あなたが公務員の学歴でもっとも気になるのは、「採用試験での扱い」だと思います。
あなたの出身校が問題となって落とされるということは無いと考えてよいです。

少なくとも民間企業の採用試験に比べると地方公務員試験(市役所)で学歴が採用に影響することはないはずです。




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