新卒地方公務員の平均手取り給料・ボーナス・年収を分析

新卒地方公務員の平均手取り給料

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地方公務員になってみようかなと考えているけれど、実際のところ「公務員ってどれくらいの給料がもらえるのかわからない。」

確かに、大切な就職先を決めるのに給料は重要ですよね。

公務員は民間企業と違って、統計的にも公開されている情報は多いです。

でも、採用されて1年目の新卒の給料やボーナス、年収などの情報ってみかけることが少ないです。

ここでは、統計から地方公務員の新卒手取り給料やボーナス、年収まで分析して目安となる金額を導き出していきます。
(私が勤務していた市役所の給与担当者にも聞き取りをしています)

目次

地方公務員の新卒給料の平均

平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果から地方公務員の新卒給与を組織別の平均値をまとめたものが次の表になります。

詳しくは次の記事を参照してみてください。

関連記事H29地方公務員の新卒給料まとめ

根拠資料平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果

大卒 短大卒 高卒
都道府県職員平均 183,554 163,043 149,603
指定都市職員平均 179,720 159,630 147,187
市役所職員平均 179,990 160,517 148,028
町村役場職員平均 178,282 159,585 147,280

新卒地方公務員の給料手取り平均額分析

みなさんご存知のとおり、給料からはさまざまなものが天引きされます。

公務員の場合は、雇用保険には加入していませんから、天引きされる項目は民間企業とは若干異なります。

一般的に公務員の給料から控除されるものには次のようなものがあります。

  • 所得税
    大卒初任給から推測すると13,000円から17,000円程度が源泉徴収されます。
  • 住民税
    前年の所得に対して課税されるので、新卒の方の場合は課税されることは少ないと思います。
  • 共済掛金(社会保険料)
    民間企業でいうところの健康保険や年金に該当します。
  • 互助会費
    職員同士の相互扶助を目的とした組織のことで、慶弔費などが支給されたり、福利厚生に充てられます。自治体により違います。
  • 職員組合費
    公務員にも労働組合がある場合が存在します。その運営費として毎月給料から天引きされます。
    (労働組合が組織されていない自治体もあります。)

これらを合計すると、地方公務員の新卒給料から天引きされる金額は4~5万程度といったところでしょうか。

毎月天引きされる金額を4万円として大卒給料を見てみると手取り額は次の表のようになります。(あくまでも目安額です。)

大卒手取り目安額
都道府県職員平均 143,554
指定都市職員平均 139,720
市役所職員平均 139,990
町村役場職員平均 138,282

地方公務員の新卒ボーナスの平均

平成29年度の地方公務員のボーナスの支給月数は4.3~4.4ヵ月程度です。

ここでは、ボーナス支給月数を4.4ヵ月と設定して計算してみます。

以前私が勤務していた市役所の給与担当にも聞き取りをしてみました。

  • ボーナス夏(6月) 2.075ヵ月
  • ボーナス冬(12月)2.325ヵ月
  • 夏のボーナス時の勤務期間率30%
新卒の地方公務員のボーナス年額
(月額給与 × 2.075 × 30%) + (月額給与 × 2.325)

これを大卒給料を基に計算してみると、次のようになります。

ボーナス目安額(年額)
都道府県職員平均 541,025
指定都市職員平均 529,725
市役所職員平均 530,521
町村役場職員平均 525,486

新卒地方公務員のボーナス手取り平均額分析

残念ながら月給以外にもボーナスからもいろいろと天引きされます。

基本的には月給と同じ内容のものが控除されますが、控除金額は月給よりも大きくなります。

なんとボーナスからは年間で10万~12万も控除されてしまいます。

新卒の方は勤務期間が短いことから夏のボーナスは少なく感じているのに、控除までされると結構つらいものがありますよね。
(実は、2年目からは住民税が課税されることになるので、控除される金額は大きくなるので注意が必要です)

控除額を10万だとして、年間のボーナスの手取り額は次の表のようになります。(あくまでも目安額です。)

手取りボーナス目安額(年額)
都道府県職員平均 441,025
指定都市職員平均 429,725
市役所職員平均 430,521
町村役場職員平均 425,486

新卒地方公務員の平均年収の目安額

新卒地方公務員の月給とボーナスから年収の目安を計算してみたのが次の表です。

額面と手取り年収を算出しています。

こうやってみると、公務員の年収は低いですね。
世間で言われているような公務員の厚遇というのはどのことを言うのでしょうね。

比較的公務員は20代前半の給料が安い傾向がありますが、公務員の良いところは安定です。

新卒の給料が安いということだけで判断するのは難しいですね。

大卒年収目安額 大卒年収手取り目安額
都道府県職員平均 2,743,673 2,163,673
指定都市職員平均 2,686,365 2,106,365
市役所職員平均 2,690,401 2,110,401
町村役場職員平均 2,664,870 2,084,870




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